あらゆる車のなかでも異色の存在感を放つクラシックカー（旧車）。

クラシックカーの持つ世界観や歴史を感じさせる風貌は、マニアの心をくすぐり、一部の人々の間で驚くような人気を誇ります。

しかし近年、このクラシックカーをめぐる「失敗談」が続出しているようです。特に多いのが、「クラシックカーを安く手放してしまった」という失敗談です。

クラシックカーは中古車のなかでもっとも査定が難しく、また査定額が変動しやすい車といわれています。そのため、クラシックカーを高く売却するためには、中古車業界に関する最低限の知識が必要になります。

そこでこちらの記事では、クラシックカーを高く売るために知っておきたい基本情報をお教えします。

一般的な中古車市場と旧車市場の違い

そもそも中古車の価格は、「車の需要」で決まります。一般的な中古車市場では、人気の車種、新しいモデル、少ない走行距離、傷の少ない綺麗な車などが、当然高い価格で取り引きされますよね。

しかし、クラシックカー市場ではこの「常識」が根本的に異なります。

クラシックカーを求めるのは、クラシックカーの熱狂的なマニアだけです。そのような一部のマニアが、クラシックカーの希少性に対し、高い値段を付けるのです。

このようなクラシックカーの感覚は、一般的な中古車販売店には全く通用しません。何しろ一般ユーザーにしてみれば、クラシックカーは古くて汚くて、性能の悪い車でしかないからです。

そのような車が売れるはずもなく、とうぜん査定額は安くなってしまいます。

これが一般的な中古車市場とクラシックカー市場の根本的な違いです。

つまり、このような基本的な知識を知らず、なんとなく近所の中古車販売店に持って行ってしまうと、クラシックカーの価値を理解してもらえずに、「安く買い叩かれてしまう」ことになるのです。

そのため、クラシックカーを売却したい場合には、必ず複数の査定が諫査定を依頼し、査定額の一番高くなるお店（旧車の価値を理解してもらえるお店）に買い取ってもらうようにしましょう。

最大の失敗はディーラーの下取り

旧車を売る上で最大の失敗となるのが、ディーラーに「下取り」をしてもらうことです。そもそも「下取り」とは、新車を購入してもらうために、ディーラーが「仕方なく」中古車を引き取るサービスのこと。ディーラーにとっては、そもそも中古車を買い取るメリットがないのです。

そのため、「下取り」では一般的な相場より遙かに安い金額で取り引きされることになります。しかも、それがクラシックカーとなればなおさらのこと。

そのため、クラシックカーは必ず中古車販売店で買い取ってもらうようにしましょう。そして前述のように、複数のお店に査定を依頼し、クラシックカーに強いお店を見つけだすことが大切です。

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